Visual Components 4.x とは
Visual Components 4.x(以下、VC)は、フィンランドのVisual Components社が提供する3Dマニュファクチャリングシミュレーションソフトウェアです。デジタルツインによる仮想空間での設備の構築と高精度な動作検証/分析作業を容易に行うことができます。Add-Onなど独自機能のカスタマイズも可能であり、高い柔軟性を持つソフトウェアです。
デジタルツイン
インダストリー4.0の重要な概念であるデジタルツインは、現実世界に存在する製品や設備、その他の情報を元に、仮想空間で同じものを再構築しシミュレーションなどを行うといった概念です。VCを使用すると、デジタルツインの作成、管理、活用をして、工場の初期設計から試運転、生産計画、プロセスの最適化まで、生産のライフライクル全体のわたる実験と意思決定をサポートすることができます。
OLPとバーチャルコミッショニング
ロボットのオフラインプログラミングとバーチャルコミッショニングはインダストリー4.0の重要なアプリケーションであり、仮想的にプログラムを検証し現実とのデジタル ツインに基づいてプログラムの変更/制御します。これは新規導入のコストやスケジュールを大幅に削減し、既存の生産ラインに変更を加える際のダウンタイムを短縮できます。VCは生産システムを設計、最適化、および仮想的に試運転するためのオールインワンのプラットフォームです。
VRC/PLCとの接続
VRC/PLCとの接続は現実世界と仮想空間の繋ぐ重要な要素です。生産現場の現状を可視化し、データを収集・分析し、デジタルツイン上で改善点をテスト、シミュレーションすることができます。VCではベンダーにとらわれないプラットフォームとして、OPC-UAプロトコル、複数のベンダー固有のインターフェース、及び独自のインターフェースを開発する機能を有し、様々なVRC/PLCシステムとの接続をサポートすることができます。
バーチャルリアリティとモバイル
VRソリューションによりシミュレーションとストリーミング接続し、仮想空間の工場を共有、体験、操作することができます。また、モバイル版アプリを使用することで、VCの3Dアニメーションを簡単に再生、共有することができます。
オープンアーキテクチャ
VCには数多くの機能が搭載されていますが、ユーザーのニーズは常に変化し続けておりソリューションが常に適合するとは限りません。そのためユーザーがニーズを満たすソリューションを設計できるようにオープンアーキテクチャのVCが開発されました。これによりユーザー自身がカスタマイズした機能や通信インターフェースなどを開発し、ニーズにあったソリューションを設計することができます。